~6歳の絵本

絵本の持つ世界観を楽しもう

お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。 ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。

100万回も死んで100万回も生きたねこのおはなしです。ある時は船のりのねこ、ある時はサーカスの手品つかいのねこ、どろぼうやおばあさん、小さな女の子のねこにもなりました。彼らはみんなねこを可愛がり、ねこが死ぬと泣きます。でも、ねこは1回も泣きませんでした。

ねこは飼い主なんか嫌いだし、死ぬのなんて平気。自分のことが大好きだから、誰のねこでもない、のらねこになったのを喜んだのです。

ところが白く美しいねこと出会ってねこの生き方は大きくかわり…。

あらしのよるに逃げ込んだちいさな小屋の暗闇の中、2匹の動物が出会う。風邪をひいて鼻のきかない2匹は、お互いがオオカミとヤギ、つまり「食うもの」と「食われるもの」であることに気付かない。すっかり意気投合したヤギとオオカミは、翌日のお昼に会う約束をする。合言葉は、「あらしのよるに」。

たまごやきが大好きな王さまがいました。ある日、王さまは散歩の途中で鶏小屋からにわとりを逃がしてしまいます。もちろんお城は大騒ぎ! にわとりを逃がした犯人さがしがはじまりますが、見つかるわけがありません。犯人が見つからないまま、晩ごはんの時間がやってきました。王さまが大好きな目玉焼きにナイフをいれると、目玉焼きの中からふしぎな声がきこえてきました。その声をきいて王さまはびっくり! さてさて、犯人は見つかるのでしょうか?


子育てしながら、人気のぱんやさんを切り盛りするどんぐりパパと、どんぐりママ。新しいパンを作ろうとがんばりますが、なかなかうまくいきません。それを見ていたのは、子どもたちのこっぺとくっぺ。パパとママを助けようと、こっそり新しいパンを作ろうとしますが…。

どんぐりのぽー、ちい、くりんは、どんぐり村の帽子やさん。

ところが村では、あまり帽子が売れません。そこで、お客さんを求めて、町へ出かけます。

するとある日、ねずみの家族が帽子を買ってくれました。でも買った帽子は、ぜんぶ同じもの。どれが自分の帽子か、分かるのでしょうか?

 

不思議に思ったぽーたちが、ついて行ってみると、わくわくの結末が!

どんぐりむらのほんやさんには、素敵な本がいっぱい!

本の力で子どもを元気にした本屋さんの店長さん、入院中の子を笑顔にした店員のこなろう…。店員くるんも、「おはなし会」で頑張ります。

すてきな本とお客様との出会いのために、

頑張る本屋さんのお仕事ぶりを描きます。

どんぐりむらの大工さんは、小さなおもちゃや、園庭の大型遊具、家まで、何でも作る腕利き大工さん。その大工さんがひらめいて作った「みんなのおうち」が完成したが、どう見てもただの家みたい?

クライマックスの絵変わりは必見のシリーズ初のしかけつき!


山に囲まれた湖の畔、暗く静かな夜明け前。おじいさんと孫が眠っています。沈みかけた丸い月は湖面にうつり、そよ風の立てるさざ波にゆらめきます。やがて水面にもやが立ち、カエルのとびこむ音、鳥が鳴きかわす声が聞こえるようになると、おじいさんは孫を起こします。

夜中から薄明、そして朝へ…。刻々と変わっていく夜明けのうつろいゆく風景を、やわらかな色調で描きだします。絵本をながめる人に静かな高揚感をもたらしてくれる1冊。

 

おおらかで心優しい犬のバムと、やりたい放題がかわいいカエルのケロちゃんを描いた「バムとケロ」シリーズ。

   とても寒い日に裏の池へ行ってみると、かちんこちんの池と一緒にアヒルが凍りついていた。アヒルの名前はかいちゃん。夜遅くまで星をみていたら、池といっしょに凍りついてしまったらしい。うちに連れて帰ったかいちゃんを、ケロはすっかり気に入ったみたい。

4人の人びとが、ぐうぜん公園に集まりました。ごうまんな婦人に、失意の男の人、さびし気な少年、そして、出会う人みんなを明るい気持にさせる、元気いっぱいの女の子。4人はおのおの、ひとつの出来事を、自分の見方で語ります。

4人の心情は、季節や背景の変化としても描き分けられていて、読み返すたびに新しい発見があります。

いつも静かな図書館に、大きなライオンがやってきて、みんな大あわて。でもお行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。ところがある日、ライオンはある事件を起こしてしまって…。もちろん決まりは守らなくてはいけないけれど、時には特別なことだってあるんだよ、と静かに語りかけてくれます。

2回目にお話を読むときは、カバーをはずして、表紙の裏の絵から読んでみてくださいね。裏表紙のところまで物語が続いています。


おおきなクマさんとちいさなヤマネくんシリーズ。

ある日ふたりのところに「ふゆじたくのおみせ」からのダイレクトメールが届きます。このお店は森のみんながふゆじたくをするためのお店、どんぐりのお金で品物を買います。クマさんとヤマネくんをはじめとして、森のみんなは目をつけた品物を買うため森の中へどんぐりをさがしに散っていくのですが……ふたりの心あたたまる交流をえがいた一冊。

小さなものが好きなクマさんと、大きなものが好きなヤマネくんは、出会ってすぐになかよくなりました。甘いものに目のないふたりがケーキ屋さんでケーキを食べると、店長が苗のプレゼントをくれました。クマさんは小さな苗を、ヤマネくんは大きな苗をえらんで、いっしょうけんめい育てると……。読み終わるとゆったりと温かな気持ちに包まれる物語です。

ずっとながいこと、古い家の屋根裏部屋でひとりでくらしてきたおばけがいました。体を小さくしたり、ガラスのように透き通ってみえなくなることもできます。飛ぶことだって! でも、屋根裏部屋の外に出るのは少し怖くて、ほとんど外に出たことはありませんでした。

ある夜、月がとてもきれいだったので、外に飛び出して家の周りを一周飛んでみました。すると次の日からこの家に住む小さな女の子が屋根裏部屋にやってくるようになります。自分一人で居心地が良かった部屋なのに、とごきげんななめで女の子がこなくなるように、みえなくなってつついてみたり、紙袋をかぶって飛んでみたりしますが…。

昔、広島の小学校で夜になるとタヌキが勉強をしているという新聞記事が載ったことがありました(本当のことです)。タヌキだって勉強したい!学ぶ楽しさはタヌキだって同じなのです。教頭先生の手助けもあってタヌキの小学校は大盛りあがり。けれど時は流れ、世の中は戦の色が強くなっていきます。学校ですら安全な場所ではなくなりました。タヌキの学校はどうなってしまったのでしょう…。たくましく生きる人々とタヌキたちの物語。